井口農園は2010年に体験農園旬感倶楽部を開園しました。

農業フェアに行って来ました

新・農業人フェアに行って来ました

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浅草にある、都立産業貿易センター台東館で開催された新・農業人フェアーに行ってきました。
なかなかの盛況でした。
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 このイベントは、各県、各市町村などの新規就農支援団体、農業法人さんなどが全国から集まり、私のような、新規で就農を考えている人、また、田舎暮らしに興味のある人などと顔合わせをして、相談ができる、というものでした。 現在、食料自給率が低く、危機的状態にある日本ですが、このように、農業に関心を持たれている方も決して少なくはないな、という実感を持ちました。

 受け入れ先との、ビビっと来るような劇的な出会いを、私は心のどこかで期待をしていて、もしそんな出会いがあったなら、その場で決めてしまおうと思っていたのですが、残念ながら、それはありませんでした。 ですが、漠然とした自分の、農業に対する今の思いを、少し具体的にしてくれた、意義のあるものとなりました。

 一口に農業をやりたい、と言っても、いろんな作物、形態がありますし、どこでやるかにしても、その地方、土地と作物とは密接な関連があります。 技術を身に付けるにしても、いろんな形がありますし、いざ、新規就農となれば、資金の問題もあります。

 私のような、未経験で技術もなく、お金もない、伝手もない。 年齢も、もう40歳になる。 けれど思いだけはある、という人でも可能だろうか、からだひとつで飛び込んでいけるのだろうか、という所が一番の知りたいところでした。 が、その心配は杞憂だったようです。

 この背景には、やはり、農家の方々も困っている、という現状があるのだと思いました。 そして、関係されている方々の、何とか地方を、農業を盛り上げていきたいという思いを感じました。 私は5つほどのブースでお話を聴く事ができたのですが、どれも好感触で、なんとなくいけそうな、大丈夫そうな感触を得る事ができました。

 しかし、まだまだ先は未知数で、正直、だだっ広い太平洋に、あるいは、荒くうねる日本海に、手製のいかだで出て行くような感じではあります。 これをもっと確信に近づけていきたいと思っています。
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 一番の心配は、やはりお金なんです。 お金。 例えば、お米で新規就農をして、生活していけるだけのお金を得たいとしたならば、しっかりとした技術を身に付けるのは当然の事ですし、自己資金のない人は、かなり綿密な就農計画書を作り、支援団体さんに認められる必要があります。 仮に認められたとしても、ウン千万単位の借金をする事になります。 支援といっても、そこはそれ、あくまで借金なんです。 残念ながら、こういったシビアな視点を持って、作る作物も選んでいかなくてはならないのです。 日本人の健康の基本であるお米を、うまい米をつくって、みんなに喜んで食べてもらいたいんだ、と思っても、そのまっすぐな思いは、簡単に捻じ曲げられてしまう訳です。 まあ、米作りをサブで考えれば良いかもしれませんが。

 まあ、不安を挙げれば、本当にキリがありません。

 何よりも希望を大切にしたいと思っています。 何となくいけそうだ、とか、考えているとわくわく、いきいきしてくる、とか。 そういう感性を大切にしていきたいと思っています。 不安や不平不満を抱えながらいやいや農業をやるのだとしたら、結局元の木阿弥です。 やらないほうがましです。 なにより、そんな心持ちでは、良い作物は決して出来ないでしょう。 生き物が相手ですからね。

 おいしくて、安全で、本当に喜んでもらえる作物を作れる農家になりたい。 大地と共に汗し、笑顔でおおらかに日々を過ごしたい。 そんな思いが、今、私の中で、序々に膨れ上がってきています。

 幸い、人を育てる、という事を考えていて、わずかではありますが、お金を頂きながら2年間きっちりと研修をさせてもらえそうな所を福井県と栃木県に見つける事ができました。 故郷の青森県も気になるところではあります。

 とにかくまずは、農業体験をしてこようと思っています。 案外そこであっさりとイヤになってしまう事も考えられますし・・・(笑)。 ますます好きになって、しっかりと志をたてる事になるかもしれない。

少しづつではありますが、新たな道を歩みはじめています。

 

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